La Fanciullaで扱う全ての作品はハンドメイドです。フィレンツェの歴史地区にある小さな工房でできています。その工程は、電気のこぎりを使うことはあっても、あとはほぼ全て300年前と同じです。鋳造に出すことはできないので、ミリ単位の作業も全て自分の目と手が頼りです。それはフィレンツェという、歴史に囚われた時間の止まった場所だからこそできる気の長い作業です。しかし石と話をしながら、その表情を読み取り命を吹き込んでいく作業は、なんとも表現しがたい感動を生み出します。
フィレンツェモザイクの歴史
石の種類 |
1. 下絵を作る
デザインしたいものを下絵にする。次にカーボン用紙をひいてそのデザイン画を白いシール状になった用紙に写す。

|
2. 下絵にあわせて石を選ぶ
写したデザイン画を線に沿ってカッターで切り、それぞれの色や模様にあわせて石を選び貼り付ける。石は3mmほどにスライスしてある板状のもので、水を含んだスポンジでなぞり、細かい模様や色、グラデーションを一枚一枚チェックしていく。

|
3. モデルに沿って石を切断する
モデルに沿って電動のこぎりや伝統的な糸のこを使って切る。
このとき後で削りやすいように石の断面を心持ち斜めに削ぐような形で切っておく。

|
4. 石を削る
ほぼ型通りに切った石をやすりで削り、形を整える。型紙の部分のところまでまず綺麗に削り、型紙をはずす。隣のピースも同じように削り、その後でふたつをあわせて、ぶつかっているところを削っていく。途中、石と石をこすり合わせてぴったりと石同士が合わさるようにする。


|
5. 石を接着する
石と石が綺麗に合わさったら、表裏にして平らな大理石の上に置き、蜜蝋と松脂を混ぜて作った蝋で仮止めをしていく。固まったら、次のピースを削って、最後のピースが合わさるまで同じ作業を繰り返す。表にデコボコがある場合は後ろからバーナーで火を当て、蝋を溶かしてからニードルなどで後ろから押す。

|
6. 石膏で固め、そのあとで裏を平らにする
表が平らということは、裏にデコボコがあるのでそれを平らにする。そのままで作業すると仮止めの蝋は接着度が弱いため、一回り大きなタイルの上にモザイクを裏返しておき、周りを石膏で固め、そのあと裏を平らにする。小さなものは轆轤に金剛砂を使う。大きなものは、鉄の大きな円盤(重さは15kg以上)と金剛砂を使う。

|
7. 平らになった裏にラバーニャ(黒い石)をつけ、石膏をはずす
平らになったら、溝に詰まっている蝋をカッターで綺麗に取り除き、大理石用の接着剤を使って黒いラバーニャと呼ばれる石を貼り付ける。固まったら石膏をはずし、モザイクの表側についた(隙間にはさまった)石膏を綺麗に取り除く。
|
8.隙間を埋め、研磨する
隙間があったら、そこに大理石用接着剤を埋めて補強し、研磨作業に入る。機械の場合はディスクをそれぞれ目の粗いものから4種類ほどかける。手作業の場合は、金剛砂の目の細かいものと、アガタなどの硬い石を半分に使ったものを使って研磨する。最後は水と鉛を使って磨き上げる。

|
9. 完成
傷がないか確かめ、仕上がったら、ワックスをかけ二日ほど待ってから綺麗にはがす。

|